台湾旅行記|2012

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May

2012年5月2日

関西国際空港(大阪)〜桃園空港(台北)

関西国際空港→桃園空港

GWを利用して台湾へ行くことになった。

それほど日程に余裕があるわけでもないので、今回は台北市内を中心に回る予定。
ヨーロッパ旅行とは違って一生に一度行くか行かないか、というような距離感ではない。あまりガツガツせずに狭い範囲をじっくり見て回ろうという魂胆である。
機内風景

台湾に行くきっかけになったのは、やはり東日本大震災の時にいただいた義援金の、驚くべき額だったように思う。同情心や慈善の気持ちだけであそこまでのお金は集まらないはずであり、台湾の人が日本人に対して単なる好意以上の、何か特別な感情を抱いておられるのではないかという強烈な印象を感じたのが、台湾への関心を持つそもそものきっかけだった。(恥ずかしい話だが、台湾が親日国であるということもその時に初めて知った次第である。)

そういえば子どもの頃、朝鮮や中国との関係については学校でいやというほど教え込まれたのだが、台湾に関して何かを学んだという記憶がほとんどない。それどころか現在も日本とは国交がなく、それ以前にそもそも国家として公正に扱われていないとか、調べれば調べるほど不思議な話がたくさん出てくるのだが。。。

外務省:よくある質問集
問10.台湾に関する日本の立場はどのようなものですか。

 台湾との関係に関する日本の基本的立場は、日中共同声明にあるとおりであり、台湾との関係について非政府間の実務関係として維持してきています。政府としては、台湾をめぐる問題が両岸の当事者間の直接の話し合いを通じて平和的に解決されることを希望しています。

今では台湾という国のもつ複雑な歴史背景や(そこに少なくない範囲で日本が関わっていたことも)、中華人民共和国との緊張関係などある程度の事情は飲み込めているつもりなのだが、それにしても台湾に対するまるでエアポケットのような認識のなさ、盲点っぷりは一体何だったのだろう?

…さて話は本筋に戻って旅行である。
約2時間程度のフライトで桃園空港に到着。空港内の広告がいきなり凄い。
桃園空港
桃園空港


同じ台北とはいえ桃園空港と市内中心部はかなり離れている。これからエバーグリーン航空の空港バス「長榮巴士」に乗り、ハイウェイ経由で台北市内を目指すことになる。所要時間は60〜80分程度。

しかし空港でバスのチケットを購入しようとしていきなりつまづいてしまった。…当たり前といえば当たり前の話なのだが、言葉が全く通じない。中国語の発音は非常に繊細に出来ているのか、ガイドブックに書いてあった通りに一生懸命中国語風の発音を真似してみても、皆「???」という顔をするだけだった。試しにと思って日本語で聞いてみたがこれもだめ。特に地名の発音をまったく聴き取ってもらえないのは旅行者にとっては致命的である。どこに行きたいのかすら分かってもらえないのだ。

台湾は日本語がかなりの確率で通じる土地柄だと聞いていたのだが、それは決して「どこに行っても通じる」という訳ではなく、日本語が使える場所と使えない場所にはムラがあるという、当たり前の事実に気づかされたのであった。

こういう場合、やはりボールペンとメモを常に用意しておくべきである。漢字でひとこと書けば面白いように伝わるのだ。漢字文化圏で良かったと思う瞬間である。


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