スイス旅行記

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May

2011年5月3日(月)

ベルン〜ルツェルン〜インターラーケン・オスト

初の列車トラブル、ゴールデンパス鉄道に乗れない!?

ベルンのホテルで朝食を取り、駅に向かう。本日はゴールデンパス鉄道(Golden Pass Line)に乗ってモントルー(Montreux)まで行く予定。5時間かけてスイスの山々と湖の間を走るパノラマ列車である。

ゴールデンパス鉄道
ゴールデンパス鉄道
5時間もの列車移動にスーツケースは邪魔だろうということで「ファストバゲージ(Fast Baggage)」を利用することにする。もともとスイスには観光客の手荷物の負担を考慮して、好きな駅にスーツケース等の荷物を送る事が出来る「ライゼゲペック(Reisegepack)」というサービスがある。日本で言うところのゴルフ宅急便みたいなものか。重い荷物は別便で送っておき、到着先の駅で受け取る事が出来るのだ。ファストバゲージはその速配版である。
しかし盲点があった。ファストバゲージのサービスカウンターが8:00にならないと開かないのだ。我々が乗るはずの列車は8:04発。これでは間に合わない。悩んだあげくベルン駅のコインロッカーにスーツケースを預け、本日中に取りに戻ことにする。ちなみにコインロッカーの料金は6〜8CHF。こういう時のために、常にスイスフランの小銭は持っておいた方が便利である。
ルツェルン美術館
ゴールデンパス鉄道の始発駅、ルツェルン(Luzern)に到着。港がすぐ目の前に広がる比較的大きな駅である。有名なルツェルン美術館(Kunstmuseum Luzern)の存在感が凄い。スイスは現代建築のメッカでもある。美しい山々や湖など目もくれず、スイスの現代建築ばかりを巡るツアーを組んだりしている人もいるのだ。 現代建築マニアにはたまらないスイスとか、ちょっと引き出しが多すぎやしないか。

さて出発の時間が迫って来たのでホームへ向かう。ホームの番号を確認すると通常の赤い列車が停車している。我々が乗る列車はその名の通り金色に輝く車体である。きっとこの後にホームに入ってくるのに違いない、とタカをくくっていたのが間違いだった。発車時間が迫っているのに赤い列車が停車したままである。我々がホームを間違えてしまったのか?
ルツェルン駅

ゴールデンパス鉄道はパノラマカーや食堂車を含む、道中そのものを楽しむための列車である。何でもいいから乗って目的地に着けば良いというものではない。何より我々はそれに乗るために座席予約料金を別途支払っているのである。不安になってホームに立っていた係員にたどたどしい英語で尋ねてみたところ、「アクシデント」「ノット・ダイレクトリィ」「バス」という単語が聴き取れた。…ゴールデンパス鉄道に何かあったのだ。途中の駅からバスで代替輸送するので、乗り換えてくれという事だと理解した。

前述した通り目的地にたどり着ければ何でも良い、という訳ではない。ていうか支払った特別料金はどうなるのだ、払い戻ししてくれるのか?(※)すっかりパニックになりながらも赤い列車に乗り込むが、我々のテンションはもはやダダ下がりである。SBB Mobileを確認するとアクシデントのアイコンがすでに表示されていた。仕事が早いなぁ、と妙な感心をしてしまう。係員の案内通り途中の駅でバスに乗り換えさせられ、30分程走った後インターラーケン行きの列車が待つ駅にたどり着いた。そこに待っていたのは、やはり赤い通常車両であった。仕方がないとあきらめて、風景だけを楽しむ事にする。

(※)嫁が交渉を試みたが、結局特別料金が払い戻されることはなかった。


車窓
車窓
車窓
車窓
車窓

…車両はゴールデンではなくなったが、道中の景色はやはり素晴らしいものであった。山々の間を縫うように走るので景色が間近に迫って見える。高低差もありいつまで眺めていても飽きる事がない。おまけに窓が開けられるため列車はオープンカー状態。運良く我々の乗っている車両は観光客だけだったので、お互い気を使う必要もない。全員が窓を全開にして写真を撮りまくっていた。 昼頃にインターラーケン・オストに到着(初日にバスに乗った駅でもある)、駅前のコープ・レストラン(Coop Restaurant)で昼食を取る。

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