スイス旅行記

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May

2011年5月1日(日)

グリンデルワルド〜クライネ・シャイデック〜ユングフラウ山頂

登山鉄道の日本語アナウンスに思わず苦笑

グリンデルワルト駅
ホテルで朝食を採り、今回の旅行では最も標高の高い場所(現地では「トップ・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれている)、ユングフラウヨッホ(Jungfraujogh)に向かう。

ユングフラウは同じ山地の他の2つの高峰であるアイガー・メンヒとともに、オーバーラント三山と呼ばれている。 初登頂は、アーラウ在住のメイヤー兄弟によって1811年に成し遂げられた。かつては登るのが難しい山であったが、現在はユングフラウ鉄道(全長9.3km)のラック式鉄道が標高3,454mのユングフラウヨッホまで運行している。この駅はヨーロッパで最も高い位置にある鉄道駅である。ヨッホとは山のピークとピークの間の鞍部を意味する。(引用:Wikipedia
ユングフラウ鉄道
なんと山頂まで一気に列車で移動するのである。グリンデルワルド(Grinderwald)から中継地点のクライネ・シャイデック(Kleine Scheidegg)までは美しい山岳風景の中を走るのだが、そこから登山列車「ユングフラウ鉄道」に乗り換えると、今度は狭いトンネルの中を走る事になる。トンネルの岩肌には、おそらく手道具で削ったのであろう生々しい掘削跡がそのまま残っている。
クライネ・シャイデック駅駅の構内 駅
日本がまだ明治時代だった頃、険しい山を手作業でくり抜いて電気式の鉄道を敷設してしまったのだから凄い。さぞかし過酷な作業だったであろう。もし中島みゆきがスイス人で、スイスに紅白歌合戦があったとしたら、彼女はこのトンネルで「地上の星」を歌うだろう。そんな場所である。しかしこれは日本の黒部ダムとは違い、ただの観光列車を通すためだけに掘られたトンネルなのだ。これを酔狂と言わずしてなんと言う。

運行中に各国の言葉で、鉄道の歴史を説明するアナウンスが流れるのだが、何故か日本語だけが聞き覚えのある声だった。よく聞いてみると「アルプスの少女ハイジ」のハイジ役の声優さんである。あまりにシュールすぎて笑ってしまう。

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